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このサイトを作ったきっかけのお話【フォロワー1000人達成記念】

update:2021-06-12

心より感謝申し上げます

おかげさまで、Twitterのフォロワー数が1,000人を達成いたしました!
サイトとTwitterアカウントの開設からわずか2ヶ月、ゼロから初めた個人垢ですので、私的には十分な快挙だと思っており、フォロワーの皆様には心から感謝しております。

今回はそれを記念して、閑話休題ということで、私がこのサイトを作ったきっかけについてお話しようと思います。

***


もともと私は、さまざまな情報を得るために他のアカウントを持っており、ジャンルを特定せずに観測を行ないながらTwitterを楽しんでいました。

その中で、Twitterを始めてから自分として初めて触れた文化として、「フェミニズム」というジャンルがありました。

当初、私の中ではフェミニズムとは、

「男女がお互いに敬意を払いながら、不満なく生きていける社会の実現」

といったものだと漠然と捉えており、その流れから、リベラルフェミニズムの考えに傾倒しておりました。

ですが、その認識を持って、大いにフェミニストを自称しながら暴れている人たちのところへ行って論戦をしようとしても、何故か全く話が噛み合わないばかりか、

「そんなものはフェミニズムではない!」
「フェミニストでもない者が語るな!」

と、乱暴に追い返されるばかりでした。

私は腹立たしいというより、とても不思議でした。

どういうことなのだろう?
私がフェミニズムだと思っているものは、フェミニズムではないのか?

と思い、ネットの知識程度でしたが色々と勉強し、自分がフェミニズムだと思っていたものが「リベラルフェミニズム」と呼ばれるものであることと、それ以外にも流派があること、などを学びました。

けれども、勉強すればするほど、やはり「やぁやぁ!我こそはフェミニスト」と声高に叫んでいる人たちこそが、最もフェミニストっぽくないように見えるのですよね。

そのうちに「ツイフェミ」という言葉を覚え、自分が首を傾げていた人達がそう呼ばれているのを知って、

(まぁ、Twitterでまともなフェミニストを探そうというのが間違いだ、くらいに考えておくか…)

と、思っていました。

***


そんなある日。

某有名なフェミニストのジャーナリスト、仮に松下さん(仮名)としておきますが、その方がこんなツイートをされていたのです。
”フェミニズムとヴィーガンに特化したニュース×ECサイト作りたい。
闘い続けるためのセルフケアとしてのヨガレッスンもしたい。”

”資本主義に思うところは色々あるけれど、商売(企業)が破壊したものは商売が修復すべきだと思う。一方で「消費アクティビズム」という言葉もあるように、消費は投票行動と同じ。買わない・利用しないという選択肢も含めて、消費者も行動を大きく見直す時がきていると思う。”

”その判断材料になるような情報を提供したいし、情報発信からもう一歩踏み込んで、フェミニストやヴィーガンの人が安心して買い物したり、会話できる場所を作りたい。そういう空間が日本にはあまりにも少ないと感じるから。
私たちが“物言う消費者”でい続けるために何ができるか、考え、行動したい。”

引用元ツイート

これを読んで、私は思いました。

「…え?作ればいいじゃん」

と。

(続く)

アクティビストにアクティビティで挑む

ニュース+ECサイトくらいでしたら、サイトのイメージがある程度出来ているのであれば、クラ◯ドワークス辺りに行って、これこれこういうサイトを作りたいです、と言えば、山ほど提案と見積もりが集まります。

その中から気に入った提案を出してきたプランナーを選んで、お金を払うだけです。
何も難しいことは無いですし、さほどの行動力も必要ないです。

なぜ明言しながらさっさと作らないのか?
作らない理由として考えられるものを挙げてみますと、

・単純に資金が無い(それほど高くはならないと思います)
・運用にかける時間と労力が無い(それが理由ですと永久に作れませんが)
・明言することに意味がある(=最初から作る気がない?)
・言葉に出すと具現化すると思っている(言霊使い?)

などなどが考えられますが、この投稿を仕立てている時点で、ツイートから二ヶ月超ほど経っていますけれども、まだそのようなサイトが作られたというお話はありませんので、上記もしくは他の何かしらの事情により、サイト作成はペンディングのままだと見られます。

***


さて。
そんなツイートを眺めつつ、私の中には、なぜ作らないのだろうか?という疑問と併せて、それは一体どんなサイトになるのだろうか、と考えると、

「尤もらしい定義はあるけど、自身のビジネスのためのサイトなんだろうな…」

という淀んだ思いがあったのですが、それと同時に、何かポッと心の中に閃いたものがありました。



普段、ツイフェミと呼ばれる人たちに、真っ当な論戦を挑もうとしても、なぜか「アンチフェミニスト」呼ばわりされることに、ずっと大きな違和感を抱いていました。

「いや、自分も一応フェミニズムの勉強してきたのだけど…じゃあ、フェミニストかそうでないかの境界線って。いったい何なの?」

と思うのに、ではそうした人達が、「自分の考えるフェミニズムとは」みたいなことを発信しているかというと、そんな風に正面からフェミニズムの啓蒙を行なっている人など、見たことが無かったのです。

で、あれば。

「あからさまに『フェミニスト』の名前を冠した存在になって、堂々とフェミニズムを語ったら、果たしてあの人たちはどういう反応をするのだろうか?

本当にちゃんとした「フェミニストらしいサイト」を作って、そこで情報発信をしたら面白いのでは?

たとえそれほどアクセス数が無くても、そういうサイトが存在するということ自体が、名ばかりで実態の無いフェミニストに対する、強烈なカウンターになるのではないだろうか?



……なんてことを考えだしたら、これは是非やってみようという気になってしまいw

ちょうどGW中だったのですが、緊急事態宣言の影響で特に遠出の予定もなかったので、

「これはもう、何が何でもGW中にやってしまおう!」

と自分の中で妙に盛り上がってしまい、家で雑務を片付けつつ合間を縫ってですが、

・サイトデザイン
・サイトの更新管理システム作成
・ドメイン取得
・レンタルサーバー契約
・記事作成

を、正味3日ほどで一気にやっつけて出来たのがこのサイトなのですw。

最初の頃、ヨガやヴィーガンのニュース記事みたいなものが雑然とトップページにあったのは、松下さん(仮名)がどんなものを作るつもりなんだろう?というのを勝手に想像して、それを勝手にオマージュしたためです。
今はもう邪魔になったので、必要なもの以外はほとんど取っ払いましたw

「feminist.tokyo」というドメインなのですけれど、可能な限りシンプルに、かつ堂々と「フェミニスト」を前面に押し出す形で入れたかったので、「feminist」という語句が単体で空いているドメインを選んだものです。

ですので、「.tokyo」の部分は特にこだわりがありませんで、見た目と語感重視だったりしますw

(続く)

フェミニストを名前に入れたのは正解でした
そんな感じで、割と勢いで始めたわけですが、この「フェミニストという言葉を堂々と冠する」、のは、自分的にはとても重要なことでした。
自分なりにフェミニズムを勉強しました、と言っても聞く耳を持っていただけない方々に、無理矢理にでも話を聞いてもらうために、

「フェミニストではないが、真正面からフェミニズムとフェミニストについて考えるために、あえてフェミニストの名を冠している」

とした上で、

「ところで貴方は、何を以ってご自身がフェミニストであると証明できるのか?」

と、することで、むやみに絡んでくる自称フェミニストさんを遠ざけることに、今のところかなり効果を上げています。


ただ副作用として、アンチフェミニストの方々を呼び寄せてしまうことになりましたが…。

私もこのサイトを開くまで存在を認識していなかったのですが、いわゆるツイフェミさん達と日夜バトルを繰り広げている人たちも「アンチフェミ」とよく呼ばれているかと思いますけれど、それとは全く格式の異なる、いわば「真のアンチフェミニスト」の方々がいらっしゃるのです。

主張の特徴としては、

・フェミニストを、「フェミニスト」と「ツイフェミ」に分けることがそもそも間違っている。
・「ツイフェミ」という呼称を使うのは、どこかに存在すると言われる「真のフェミニスト」への待望論が心の奥底にあるからである。
・この世のフェミニストに真も偽もなく、どんな形であれフェミニズムを語るものは全てフェミニストであり、そして今さら言うまでもなく、全てのフェミニストは悪である。

という、フェミニズムとフェミニストのこの世からの根絶を願う、本当のガチ勢の方々です。

上にも書いていますが、私自身は、

「フェミニストについて勉強・観測・議論を行ないたい存在であり、それ以上でもそれ以下でもないつもりで、自らフェミニストを名乗る気は無い」

と、たびたび申し上げているのですが、そうした方に言わせると、

「くだらん御託を並べるな! フェミニズムを容認する者は、全てフェミニストだ!」

だそうなので、私は立派なフェミニストらしいですw。


彼らの教義もいくらか見てみたのですが、とにかくすべからく「フェミニズムは悪である」をひたすら唱えるだけで、どうにも公平さを欠くようにしか思えず、そっ閉じしました。

なんというか、フェミニズムvsアンチフェミニズムというのは、私の感覚ですと、

朝◯新聞 vs 産◯新聞

みたいなもので、極端vs極端な感じがしてしまうのですよね。

各々に主張があるのは分かるのですが、それらをちょっと離れたところから俯瞰的・客観的に眺めて議論するような、そういうフィールドがあってもいいのでは、というのが、すごくボンヤリとしてはいますが、このサイトの存在意義でありたいと思っております。

とはいえ、私も人間ですので、主観バリバリ入りまくりなことを喋るときもありますが、ああフェミトーも人間なんだな、くらいの生暖かい目で見てやっていただければ幸いです。


あとは単純に、フェミニストという名前だけで、私の意見を十分に見ていないとしか思えない突っかかり方をしてくる方もたまにいらっしゃいまして、そちらは良き反面教師として、自分もそのようなことをしないようにと戒めております。

当初は本当に細々と運営していましたので、こんなにも一気に人の目に触れるとは本当に想像しておらず、フォロワーさんが500人を超えた頃は、けっこう胃が痛かったのを覚えていますw。


そんな感じで、たかだか二ヶ月でも本当に色々なことがありましたが、この極端なアカウント名を掲げたことで、さまざまな意見を持った方に集まっていただくことが出来ていると思っておりますので、この名前にしたことは大正解であったと思っております。

引き続きこんな調子で、色々な事柄を発信してゆけたらと考えておりますので、どうか引き続きよろしくお願い申し上げます。

(了)