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ファクトチェックの重要性~そのニュース、どこまで信じますか?

[受信日時] 2021-10-12 20:31:00(日本時間)
[引用元] 記事リンク
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先に申し上げておきますと、ニュースの内容そのものではなく、
「ニュースの見出しを鵜呑みにしてしまう危険性」
についてのお話です。

このニュースはもともと、
女性の安全守れ ロンドンで相次ぐ殺人、警察に批判…英国
というタイトルで、時事通信が報じていたものでした。

ファクトチェックとはナニゴトか?という話になるわけですが、まずは下記の引用をざっと眺めていただき、私が感じた違和感を共有してもらえたら嬉しいです。



【ロンドン時事】ロンドンで女性の暴行・殺人事件が相次ぎ「女性の安全」をめぐる議論が英国で広がっている。当局の対応が不十分と抗議する運動がインターネットなどを通じて拡大し、メディアは「女性と治安」をテーマに繰り返し報道。一部では「女性への暴行は対テロと同水準に扱われるべきだ」と主張する意見も出ている。
ロンドンで女性教員殺害 男を逮捕、事件再発に批判
ロンドンでは9月、女性教師サビナ・ネサさん=当時(28)=が外出途中で行方不明になり、自宅近くの公園で翌日、遺体となって発見された。これに先立ち3月には、ロンドン南部で帰宅途中のサラ・エバラードさん=当時(33)=が現職の警官だった男に誘拐され、性的暴行を受けた上で殺された。元警官は殺人を認め、終身刑を言い渡された。
英国の首都で相次いだ凶行に、市民が受けた衝撃は大きい。ごく普通に生活している女性が次々と襲われ、安心して暮らせない治安状況を目の当たりにさせられた。当局への抗議の声は高まっている。


(写真は存命中のサラ・エバラードさんのものです。心よりご冥福をお祈りいたします)

……いかがでしょう?お気づきいただけましたか?
私は最初、ロンドンという土地と、「相次ぐ殺人」というキャプションから、「切り裂きジャック事件」のような、連続した通り魔的な凶悪事件を想像していました。
ですが、この記事で報じられている「相次いだ殺人事件」というのは、9月の事件と、半年前の3月に起きた事件の、たった2件だけなのです。
もちろん、それらは凶悪な事件であり、被害者を揶揄するつもりは一切ありませんが、半年間で2件のみの事件例を取り上げて「相次ぐ」とは、いささか誇大広告に過ぎるのでは?と感じました。



もしかしたらこの間に他の事件も起きているのかもしれませんが、英国の事件ですから調べるのも一苦労です。主題である「女性を守れ」という点をただ強調するのに、このような粗雑な内容はいかがなものでしょうか。
メディアの記事にはつい感化されがちですが、きちんと内容を把握して、信頼に足るかを判断する力が、情報過多時代では求められているのかも知れないですね。



非常に世知辛いですが…。